先日の、久々鎌倉ウォーキング風景。
「名のつかぬうちぞめでたし春の草」井上井月
（井上井月：幕末～明治 放浪しながら村々の家を訪ね歩き、
祝いの句や挽歌を捧げては その日の食や宿を得るという俳諧師。。。素敵な生き方だ✨
というか、宿や食を与えるほど、言葉を繋げた句の事を大切にした時代って素敵。）
梅が見られるかな～と思ったら まだ少しだけだ。
でも 無風の中の冷た～い空気に 梅の花の周りには
香りが多分 球状に溜まっていて、誰も居ないことを良い事に私は
背伸びをしたりして そこに何度も顔を突っ込んでは吸い込んだ🌺
最近読んだ本に、このお寺に 今まで私が気づいていなかった
「むじな塚」というものがある事を知って 見てみようと思って来た。
その本（昭和50年頃）には、”瑞泉寺の名物、むじな塚” なんて書かれていた。
言い伝えとしては、瑞泉寺で働いてた夫婦の元に 毎晩訪ねて来ては
飲食をして帰る老人が 実はタヌキ（むじな）だったことがバレて
夫婦は驚いてタヌキを殺してしまった、しかし 可哀そうな事をしたと
後で懇ろに弔ったのが「むじな塚」だと言う。
※一説には和尚の説法をよく聞きに来ていたムジナという説アリ
山門入って左のお地蔵様の奥に、こんもりした塚がある。
ちょっと登り辛いけれど 上を見てみると古い石仏などが集まって置いてあった。
石仏の中に、目をカッと見開いた、意思のありそうなタヌキ石像が！
「よく来たな！」と言われている感じ(笑)
頭の毛が細かく彫ってあるなぁ。。古い小銭が供えてあった。
そして瑞泉寺の後は 鎌倉殿の13人のメンバーのうちの一人の
大江広元さんぽ。
（京都の官人から頼朝の側近に。守護地頭設置を献策する等、頭の良い政治家）
実は私の父の名前が「○○元広」で ちょっとだけ親近感。ちょっとだけ。笑
天園ハイキングコースの端にある、胡桃ヶ谷～明王院までの山道の途中に
「伝・大江広元の墓」がある。歩いた事の無い道なので行ってみよう。
胡桃ヶ谷の入り口はこんな感じ。
この先、天園コースの高さまで登り、明王院出口まで15～20分？くらいの古道散歩。
（現在天園～瑞泉寺コースは通行禁止）
途中、足元の岩に石切り場があった。
山道から分岐して 少し上ったところに 伝・大江広元の墓を発見。
デデーーーーン❕ 大きい！私と同じくらいかな？
近寄ると倒してしまいそうで寄れない💦大きいから倒れないだろうけど。
五重の石積み。「伝」と場所名にはあるけれど
どう見てもこっちのお墓の方が本物っぽい。
鎌倉時代のモノと言われている。
（西御門の頼朝墓の近くの広元墓は江戸時代）
石塔の前には空っぽの花器が一対置いてあった。。。
昔むかしは この場所から どんな景色だったんだろう、
地図で見ると石塔はちょうど
滑川沿いの大江広元の邸宅の方角を見おろす向きに立っている。
コースへ戻り その少し先には鳥居と祠があった。
「初め弁天様」というそうだ。
江の島信仰の流行った時代に 金沢（横浜）方面から江の島へ行くのに
最初に参拝するから「初め弁天」なんだとか。
江の島弁天は「終り弁天」とも呼ばれていたんとか。
え～。。。終わり弁天。。。。って名前。。嫌じゃないのかな🥴
天園ハイキングコースの南東の端になる「明王院口」近くにはロープ場が。
そして出口は静かな住宅街。
敷地の側から見た明王院。
崖を背に 藁ぶき屋根でタイムスリップ✨着物を着た人たちが出てきそう。。。
”広元”つながりで 付近にある大江広元を祀る大江稲荷へも寄る。
そして更に数か所の史跡を見学。
十二所の道路沿いの穴遺跡と 勝長寿院跡の頼朝の父親のお墓。
↑十二所のこの変わった穴の遺跡は、横穴と床面に四角い大きな穴。
そこには水が溜まっていて 形状から昔の「御馬冷やし場」ではないかな？
草を刈り取って よく見てみたいけれど、駐車場になっている。
雪の下地区へ戻って 吾妻鏡に登場する大倉稲荷ではないか？
という噂もある大蔵稲荷へ初参拝。鳥居から奥の尾根の上に向かって長い階段を上る。
大蔵稲荷は頼朝の墓の南500メートルくらいにあって、標高も同じくらい。
この稲荷にお参りすると、頼朝墓に向かってお参りしている向きになるので
北条の世になってから 頼朝信者（頼朝に仕え北条に阻まれた人たち）が
こっそり尾根を通ってお参りしに来ていたかも、、、なんていう
考察をしている人もある。それは興味深い。
この稲荷の裏の岩の上に続く尾根道があって
腹切りやぐら、東勝寺跡、妙本寺方面まで繋がっている。
今回行ってみようと思って来てみたけれど がけ崩れでダメだ。
それは多分 整備不可能な位の崩れ方。
2019年の台風は鎌倉の山を本当に色々と変えてしまった。
残念っ。（GIF画像は大蔵稲荷の背面崖のやぐら）
・・・あああああ、思いっきり歴史散歩になってしまったー。
色々鎌倉モノを読んでいると 知らなかった鎌倉が
まだまだどんどん見えて来るので 鎌倉にはこの先も通うつもり🏍～～
撮れた鳥～🐤
何か獲物を咥えたモズ。（首元に映る影から 虫と判定したんだけど。。）
まあるい小鳥の様なシルエットの ツグミさん。
あっ ついでに、先週 御殿場のマンションのベランダに
初めてイソヒヨドリが来たのでこの子も紹介。逆光だけど、綺麗な毛並みだった。
両親のマンションは、思いっきり山の中なんだけどなぁ⁉
でもイソヒヨを調べたら 日本では磯や港など海岸沿いが普通だけど
世界的には標高2000～4000ｍの岩石地帯に生息するんだって！
日本でも段々生息域が広がっているんだろうな。
湘南の海から箱根を越えて、御殿場へ来た？ それとも沼津方面からかな？
岩なんて無さそうだけど どこに住んでいるのかな～♪また会えますように。
（おまけ①）
鎌倉散歩中の気になった歯科。
「回天デンタル。。。。」ええっ( ﾟДﾟ)
「回天」と言ったら 私の中では 真っ先に回天特攻隊。
「この医師は、特攻隊関連に興味があるのか⁉」
なんて。笑 思ったけど、そりゃー「回天」には別の意味があるんだろうな、と
初めて調べてみた。
「回天」＝天下の形勢を一変させること。また、衰えた勢いをもり返すこと。
へええ、知らなかった言葉だ。覚えておこう。ひとつ賢くなった５１歳。
特攻隊につけた名前と思うと、それはとっても切ないな。。。
（おまけ②）
昨夜届いたカブのパーツ。
ミラーとスマホホルダー。やっぱりナビが見られると助かるので。。
忙しくてつける暇が無い。。。今週中につけようっと。
♬～
