先日の塔ノ沢散策の続き・・・・
駅の背後の塔之峰には 阿弥陀寺(あみだじ)があるので
登ってみよう・・・・アジサイで有名なお寺だけれど
その時期に行くことは無いだろうし。
塔ノ沢駅ホームの階段から 山の方に向けて細い階段が始まる。
山道の先に 荒れた様な石段が現れた。
霧雨が降ったり止んだりのこの日は
薄暗くて、何か獣に見つめられている様な気分になるくらい
参道は静まりかえっていた。
折れた太い枝がそのままになっていたり
石段の石が凸凹している。普段階段は嫌いなのに此処はOKと思った。
急峻な石段は続く。健脚な今のうちでないと、登れないだろうな。
お寺までは1キロも無かったと思うけれど 汗だくになってしまい
途中で上着を脱いで半袖に。
男坂途中の素敵な山門(ボケちゃった)
途中には 私よりも背の高いお地蔵さん達が何体も見守ってくれる。
六地蔵まで登ったらもう一息 ・・・
塔ノ沢駅から高さにして150m上がって来た。
阿弥陀寺が現れた。
本堂がお寺っぽくないのは 庄屋の家を移築したのだそうだ(1784年ころ)
中から 音楽が聞こえていた。
住職が琵琶の名手なのだとか。
「平家物語 皇女和宮」演奏と書いてある。(塔ノ沢温泉は皇女和宮の終焉の地である)
今聞こえているのが、そういった題名の歌なのか
私は琵琶を生で聞くのが初めてなのでわからないが、
静かな山に響く琵琶の音、過ぎた遠い過去に戻って行くような
穏やかな音階だった。
本堂の他に、ぼけ封じの観音様が居たり、重要文化財の「百万遍転法輪」があったり。
(1回転で般若心経千回分唱えたのと同じ功徳があるとか)
「気うつ症完治の洞窟」なんていうのがあった・・・・
穴は見ておかなくては・・・・微妙にメンタルが弱い私(爆)
古い穴だ~。
お寺見学から 女坂を一気に東海道まで転がり降りた、
急な下り坂に膝がガクガク。
塔ノ沢温泉郷は車で通り過ぎるだけだった。
いつも車の中から 首を伸ばして振り返って観た廃屋が見たいと思った。
東海道沿いの熊野神社あたりに その廃屋達は堂々と建っている。
物件① 老舗旅館「環翠楼」の使われなくなった建物の様。外灯がイイな。
物件② 「環翠楼」の寮 と地図にはある。
変わった造り・・通りに面して大きく開いているので丸見え。
地下にも部屋が見えていた。
物件③ 怪しいと思っていた物体。
「むむ?」
「むむむむ!!!!やはりお前はっ!!!」
「昭和コンクリゴミ箱ではないか!」
しかも、いつも見るモノよりも巨大。私の胸くらいの高さだ。
ーーーーと、視界の左隅に 白人さんのカップルが、
道の向こう側から明らかに私を見ているのに気付く。立ち止まっている。
車はその間をビュンビュン過ぎる。
興奮気味に撮っていたのを見られたんだろうか・・いつからだ(汗)
「それは何?貴重な何か?」などと 聞きたいのではないかしら・・・
・・・・・嫌。
気付かない振りをして すぐそこの熊野神社の階段へ逃げる。
正直には答えたくないから。
神社で一息、お参りを済ませると
箱根湯本駅まで 景色を見ながら戻る事に。
早川の流れ。
函嶺洞門・・・封鎖されてもう3年半だ。
斜面に穴を発見!!
横穴式源泉跡。
昔は この穴の前に湯舟を造って温泉を溜めて入った様だ。
岩の割れ目から湧出する温泉を頼りに 手作業で掘った穴だそうだ。
散策のとどめに 箱根湯本の裏通りで 昭和ゴミ箱発見(笑)
帰りの東海道線では 知らないうちに寝てしまい(いつもは絶対寝ない)
気付いたら辻堂を出たところだった、危ないあぶない。
可愛らしいツリバナの実。
実の季節が始まる。
・・・・・・また随分長い記事でした見ただけで疲れてしまいますねすみませ~ん(笑)