りあさんの世界

好奇心に任せて あれこれ行動中

小田原ふらふら 

小田原駅南口から 山王川へ向けて歩いてみた。

小田原インター辺りに河口のある
山王川付近に 地元で「新開地」や「抹香町」と呼ばれていたエリア。
戦後カフェー街の名残を感じられる 一角だった。

   

   

今は普通の住宅街だが、祭りの時にこの地区は「抹香町」で出しているそうだ。
カフェー街らしい建物がいくつも残っており 壁で内部が見えない造りの為か
静かな路地がいくつもある。

川崎長太郎の小説「抹香町」の中の描写

昔、田圃であった一廓には、トタン屋根の平屋ばかり、
 三四十軒ごみごみ並んで居り、一間道路や、
 三尺路地には、ちらほら、ひやかし客など歩いていた。
 家々の入口や、門のように柱のたったあたり、
 うちわもった女達が、しゃがんだり、
 立ったりして、蓮っぱな声を散らしていた。

町の中に1つ、昭和のゴミ箱が置いてあった。
ゴミ収集制度が始まる前(昭和初期〜30年ころ)の家庭用ごみ箱。
今は物入れか?



海へ出ようと この一角を外れたところで
小田原北条氏の築いた 土塁が横に広がった。
そのフェンスの中の一部に 太平洋戦争の空襲による着弾跡が残っていた。
戦国時代の遺跡に戦争の爪痕。

そして次に北条稲荷前を通過。
狐が沢山で、朱色がちょっと怖い。三代目北条氏康の死が
狐の祟りであると考えた息子が 祀ったのが始まりだとか・・・

砂浜へ出る手前の一帯に地蔵尊があった。
それによると この付近は昭和初期まで藪原で
船捨て場だったらしい。
江戸時代には牢屋町の入獄者の屍を葬った(埋めたかどうかは謎)墓場もあるらしい。

その頃の海と 色は同じだろうか。


オマケ
リバーサイド「廃」 
 


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