りあさんの世界

好奇心に任せて あれこれ行動中

定泉寺 「田谷の洞窟」再び

横浜市栄区田谷町。
この辺りは歴史風土その他の面で
鎌倉の一部として 考える必要があるーーーーーー。

真言密教 田谷山 瑜伽洞。

9月に初めてこの洞窟を訪れ
巨大な 地底伽藍の世界に圧倒された、
2度目に来るときは 独りでじっくり・・・・

しかし何度行こうと考えても 
暗闇、最下層の澄んだ水、
そして軟らかい、何か呼吸をする生き物の様な壁面の感触に
怖気づいて 叶わなかった。

そんな話を母にしたら 歴史民俗に興味深々の彼女は
「行きたい!」と 県外からやってきた。
冷たい快晴の朝、2人で定泉寺へ。
本堂の右に洞の入り口。

内部撮影禁止、
『行楽気分の人にお願い。当洞は信仰の霊場ですから静かに参詣してください。』との事。

洞窟内には6つ以上のドームがあり、大きい物は直径4M高さ5M以上である。
そのドームをつなぐ廻道の長さが全長約540m、埋まっている部分もある。
3層の立体構造、縦横上下の複雑な迷路状である。
それは ローマのカタコンペに似ていると 本には書いてある。

カタコンペ(ローマ)

うーむ。こんなに壁の穴は多くないが、廻道の形は確かに似ている。
カタコンペはお墓だから 漂う空気は違うなー。
(ちなみにそっちの地下道の長さは20km、4層からなり、深さは20m。)
いつの日か・・・・・。

田谷洞窟の内部は年間17度くらい、湿度80〜90%、
この日は 外気が寒かったので内部の湿度とむせるような体感温度
酸欠になったような錯覚があった。

ところどころに薄暗い灯り、そして濃い緑のシダが壁面に生え
水滴がびっしりついている。そっと触れると爪に粘土質というか、
まだ岩石になりきっていない砂や泥と言った感じ。(それが鎌倉石か)
地震の時はたぶん 弾力で持ちこたえるのでは・・・・(笑)

壁面彫刻は27種類以上、数え切れない程の尊像やら動物、人物が彫られている。
5メートルもあるドームの天井にも びっしりと彫られている。
それらを見上げながら・・・まるで美術館で鑑賞している様だ。
一番迫力があると思ったのは 出口付近の五大明王
それは、天保以来百数十年ぶりに彫られたものであると 本を読んで知った。

「みだりに法を説いてはならない」という 真言密教の基本的な姿勢・・・
がしかし この密教修業道場が一般社会人の参禅の為に公開されているという。
天気が良ければ 洞内で座禅出来る様だ。

どのくらい暗闇に居ただろう、外へ出たときの
刺すような冷たい空気に 現実へ戻された感じがした。

帰り際 目につく立て板。SO COOL!!厠!!

用は無かったが 気になる札。
 
これは 入りづらい。ご住職が本堂の奥から 睨んでいるのでは・・・・・
「お前は 違〜う!!」
「悪女人」あるいは「腐女子」とか「謎女人」とか・・・・・

というか、本心は、なんだかとても慰められる様な気分になりそうである。

私の住んでいる近くに 地味にこんなに珍しい巨大なモノがある事に母は驚いていた。
鎌倉の山の雰囲気とは少し違う、異様な場所に2人とも同じ表情をしていた気がする(笑)

さてー。
静岡住の母が いつもお土産に持ってくるお店のお菓子!!

Endroit Parais 御殿場店。ケーキも美味しい!


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