前回の続き
カモメやカワウ、トンビを眺めて片瀬漁港で休憩・・・
観光バスの運転手さん?待ち時間を漁港で過ごすのかな、
おじ様と漁港。絵になる様な・・・
片瀬江ノ島駅前の弁天橋から北を見ると マンションの隙き間に
龍口寺の仏舎利塔が見える。
かつて あの仏舎利塔の山の上には 遊園地があった。
昭和3年~9年という短い間だが その遊園地を「竜口園」と言った。
龍口寺と近い、梅の名所で有名な常立寺の裏の山裾から
当時日本一と言われたエレベータが設置され
遊園地には6階建ての展望台に 動物園まであったそうだ。
昭和3年のエレベーター・・・遊園地 といっても想像がつかない(´・ω・`)?
同じ年代の国内の画像を検索すると
昭和初期の遊園地とエレベータは こんな感じ↓↓
その、「龍口園」という遊園地から江ノ島まで、
ロープウェーをかける計画もあったそうだが
世界恐慌で廃園に追い込まれたそうだ。
その遊園地の跡地が 今はひっそりと公園になっているので
歩いて行ってみた。
(以下、大変マニアックなのでm(_ _)m興味のある方どうぞ(笑))
海沿いを龍口寺方面へ曲がり・・
江ノ電もなかの「扇屋」さんを通過、
そして日本で一番カーブのきつい線路を渡る。
江ノ電のS字カーブ!!(江ノ島電鉄龍口寺前交差点・土木学会選奨土木遺産)
電車は行ってしまった直後!(笑)!
そして龍口寺の東側の住宅街を上り モノレールの「目白山下駅」へ。
このあたりの住宅の背後には 昔鎌倉石を切り出した石切場跡が迫り、
迫力の光景。(目白山下駅横の駐車場から望む)
駅の横に 片瀬山公園の入口が ひっそりとあったので
入ってみた。
かつての遊園地跡・・・・・
静まりかえっている、人は一人も居ない。いくつかのエリアに分かれているものの
遊園地を想像させるようなものは 何も残っていない・・
何か無いかな、建物の基礎だとか、橋の残骸だとか・・・・
と、歩き回って探すだけでも楽しい。
敷地の端っこに、古い階段があるだけ。
南側のフェンスのむこうには 眼下に龍口寺の五重塔。正面には江ノ島が。
ここからロープウェーで スイーっと空中を渡って行く妄想をする。
・・・とすると、江ノ島大橋の上にロープを渡すのかな、
橋から手を振る人が見えるなあ。
到着場所は今のコッキング苑辺りだったらいいなあ・・・・妄想は続いた。
何年か前の 老人ホームの広報誌に載った
竜口園の存在した頃の 回想イラスト↓
こんなの見ちゃったら妄想は止まらない~✨
ーーーーしかしこの公園、本当に怖いくらいに人が一人も居なくて
起伏もある変な敷地。
高さの違うフロアごとに 遊園地の遊場があったのかな。
その割にはベンチが沢山だ。
きっと桜の季節は良いだろうけど 普段は語らいたいカップル向きだな(´・ω・`)
(2019年3月追記) 当時の記録を調べてわかった事・・・
・竜口園(龍口園)常立寺の南側に入り口があった。
・入り口から登るエレベータの高さは 当時日本一で
・6階建ての展望台があった。
・園内には子熊や鷲なども飼育されていた。
・切符売り嬢は当時ハイカラな赤い帽子の娘さん。
・園内にはおでん・焼烏賊・焼団子・今川焼・アイスクリーム屋・
食堂・菓子屋などが出店。
・遊具は 遊動円木、廻りブランコなどがあった。
※天下一品の公園も、当て込んだ都会からの観光客は来なかった。その後いつの間にか閉園。
※先日購入した本に龍口園入り口の写真が載っていた↓
(追記終了)
公園から出て さらに何か遺構が無いか、山の斜面沿いに歩いてみる。
歩道が無いけれど 無理に龍口寺のふもとへ向かって歩く私・・・
ここは車やバイクだと ちょっとスピードを出してカーブを楽しむような場所だ(笑)
あっ 隊長 穴です!!かまぼこ型です!
竜口山側に こんな穴が2つ空いていた(゚д゚)
龍口寺には横穴古墳も戦跡の坑道もある、その裏側に当たるこれは
古墳なのか 戦跡出口なのか?分からないけれど
この片瀬丘陵は市内でも横穴古墳群の多い場所なので古墳の可能性が高いのかな、
ゴミだらけだけど~~。
車がビュンビュン過ぎていく・・・・。
エレベータの残骸でも無いかなあと、崖下の常立寺の敷地を
ガードレールから覗き込んで観察するも 不明。
遺構は何も無かった。
うーん、でも、面白かった、80年前の遊園地「竜口園」りゅうこうえん。
帰路、パイニーのパンを買って 家でまったり。
珍しくあんこ入りのパン、クリームチーズの文字に惹かれて。
あんこにクリームチーズの角切り、良いかも♪♪
もう3時半じゃないか!と時間を忘れて歩いた楽しい日だった。