かねてから目論んでいた、独りで箱根歩きを叶えるべく
早朝6時に実家を出て 畑宿へ向かった。
寒い、霧とも霧雨ともつかぬくらいの天気だったが、
静けさと 靄のかかる幻想的な行く手に
足は軽かった。
江戸より二十三里 「畑宿」一里塚から入った。
石畳が敷かれる前は 細い竹を編んで敷き詰め 毎年交換していたそうだ。
その前は 膝まで埋まる悪路だったらしい・・・・
この石畳、当時のまま残っているのは 今は2か所ほどとの事。
平らに並べられた石畳は 見た目にも芸術品。
露に濡れた石は 滑りやすく、歩きにくい。
下りなんて、馬や荷物を引いて、さぞ危なかっただろうな・・・。
車道と何か所か交差しながら石畳は続く。
途中、七曲り坂での、芸術品。見事なライン。
見ているものは 昔の人と変わらないのだろうなあ・・・と思いながら進む。
甘酒茶屋にて 塩味も効いた甘酒。(400円)
芦ノ湖の元箱根まで、2時間ほどだった。止まると寒いので
お腹が空くまで 歩く・・・・
箱根の関所が復元されていた、5年ほど前に 忠実に復元したらしい。
冬の間食べられる 箱根の自然薯蕎麦。
芦ノ湖東を北上してみた・・・箱根神社の鳥居と船庫からの出口・・・
逆さだったら犬神家。寒いのに・・・
芦ノ湖一周も楽しそう・・・
・・・・と ここでタイムアウト。私は母である。
門限付きでの徘徊というものは、次への期待と野望に燃える気持ちを起こさせる、
きっと、良い事なのかもしれない、と この時思った。