誰れをか君と
見つつ偲はむ
足柄(あしがら)のいくつもの山を越えて行ってしまわれたら、
いったい誰をあなただと思って偲(しの)べば良いのでしょうか。
足柄道、足柄路と呼ばれ、
奈良時代には東西を結ぶ重要な道路として機能していた。
万葉集などにも足柄峠や古道の様子が書かれ、
江戸時代には物資の輸送路として賑わっていた。
東海道が出来る以前の道・・・・
面影が残って居る様。
いつの日か必ず、歩いてみたい道である。
「嶽之下宮奥宮」
ひっそりと、手入れの行き届いた神社がある。
”箱根竹之下の合戦”において、歴史に残る壮絶な戦いが繰り広げられ、幾多の血が流された霊地。
小さな滝があるので 修業の為の更衣部屋が建っていた。
季節は夏。
木漏れ日にばかり目が行く。
神聖な緑の光。
水の冷たさはすぐに 痛みに変わる。
滝に打たれたら
頭の中には 何が宿るのか?